20170331 未来のための公共 金曜国会前抗議

2017年3月31日「未来のための公共」@国会前

イシカワさんスピーチ書きおこし

 

みなさんこんばんわ

きょうは、私の、こうなったらいいなあっていう

希望の生活の話をしたいと思います

とても個人的な話ですが、今日ここにきているみなさん

そして、どこかで私の話を聞くみなさんにとっても

つながる部分があると思います

どこまでも、どこまでも遠くの人たちとつながれるように

共感し、そしてその人たちと共感し、ともに考えられるように

そう思って、話します

 

私には、子供と夫がいます

子供はいま2歳で、待機児童です

夫は会社員で、夜12時近くに帰宅します

私は非常勤で、子供やお母さんたちと関わる仕事をしています

うちの子供は保育園に入れなくて

家庭福祉員さん、いわゆる保育ママさんに預けています

先生はとてもよくしてくれています

でも、保育ママさんは、預けられる時間がとても短いです

子供を預けられる時間より、通勤期間を入れると

私が働いている時間のほうが長いです

 

私は非正規なので、もう育児時間がとれません

同じ職場で正規雇用のかたは、子供が3歳になるまで育児時間がとれるのに

非正規雇用だと、子供が1歳になるまでしか育児時間がとれないからです

 

だから子供の送り迎えは、私の両親か

働いている両親の都合がつかないときは、私が年休をとっています

長時間労働の夫が、送り迎えをしたことは、この1年間で4回しかありません

私は1年間で、子供の送り迎えで、年休30時間つかいました

夫は子供の送り迎えを理由にして、年休がつかえる状況にはありません

 

なんかへんだなぁって、思います

どうして正規雇用と非正規雇用で、育児時間の差があるんですか

そして、同じ働く父と母で、どうしてこんなに差がでるんですか

あと、もっとおかしいことがあって

私は妊娠したときは、別の職場で働いていたんですが

その職場には、産休制度がなくって、無職になりました

妊娠したら無職になりました

へんだと思います

新しい仕事をはじめてすぐ妊娠がわかって

妊娠したことを上司に言わなかったっていう、ママ友もいます

妊娠を伝えると、職場に迷惑がかかると思うからです

すごくへんです、おかしいです

私は非正規雇用から抜け出したかったので

正規雇用の仕事をいくつか受けましたが  

ひとつも受かりませんでした

面接では、子供は保育園に入れるかどうか、ときかれました

そんなこと、いまきかれても、保育園落ちてるのは私のせいじゃないし

保育園入園のための点数が足らないからなんだけど

おかしいなって思いました

 

正規期雇用でも保育園に落ちるのに

非正規雇用の私はどうしたらいいんですか

非正規雇用でしか私が働けないのは、自己責任ですか

私の努力が足らないからですか

ちがいます

この国には、非正規雇用の女性が多くいます

社会のしくみに、原因があるんです

 

ちょっとワガママかもしれませんが

私は、小さい子供がいるうちは、次の子を妊娠したいと思っているうちは

10時から4時くらいで働きたいです

子供が学校に行くようになったら、バリバリ長時間働きたいです

 

いまの日本で、正規雇用と非正規雇用を行き来するような働きかたが、できますか

それと、夫には7時くらいには帰ってきてほしいです

夫の会社の定時は6時のはずですが

つきあっている頃から、定時で帰ってきたことはありません

正規雇用の夫は、長時間労働を強いられています

私はずっと非正規雇用で、賞与も昇給もないけど

責任ある仕事をしていくんでしょうか

 

私は子供を愛していますが、うちの子には

世界じゅうのあらゆる愛情を注いでほしいと思っています

たくさんの人に見守られて、健やかに育つ環境を整えてほしい

私は、夫婦で子育てがしたいです

平日は、パパにはほとんど会えないけど、子供はパパが大好きになりました

パパも子育てに参加できる社会を

私のこの願いがかなうためには、どうしたらいいのでしょうか

 

私はいま、じつは、結構面白おかしく生きているつもりです

でも、なんかつらいって思うことがあります

どうして働いているのに、保育園に入れないんですか

小さい子供がいるのに、どうして育児時間がないんですか

どうして夜は寝るまで、子供と二人きりなんですか

どうして非正規雇用ばっかりなんですか

 

私は、この生きづらさを、がまんしないと決めました

この生きづらさを、誰とも道づれにしないために

つらいことは、水に流さなくていいと思います

いま、私が感じているこのつらさは、この国の多くの人が感じている生きづらさです

それを、水に流すのはやめましょう

水に流すのは、日本人の美徳の一つでもあると思います

でも、自分の不利益を黙っている必要はありません

つらいもんは、つらいんです

 

生きづらさを口にして、声にだして

そうすることで、この社会を、希望にあふれた社会に変えていけると思います

そう思って今日、この場で私の話をしました

 

ここに集まっているみなさん

私の話をきいてくれたみなさん

自分の、あなたの、その生きづらさを、口にしてみてください

声にしてみてください。つぶやいてみてください

そこからきっと、希望が生まれます

そうして、今が、未来につながっていくんだと思います

 


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